【2025.6.28】

今年も、茅ヶ崎にあるにじカフェで、414(よいし)カードを使った対話会を開催させていただきました。地域の方々が集い、それぞれの思いや願いを語り合う時間は、とても温かく、深く、心に残るものでした。
今回は、対話会の前にAfter I Dieカードを使ってチェックインを行いました。チェックインでは、「今日呼ばれたいお名前」をお聞きしたあとに、
「死後にどんな世界が待っていると思いますか?」
という問いを通して、それぞれが心の奥にある想いをafter I die カードを使って語り合いました。
死後の行き先は誰にもわかりません。だからこそ、皆さんの想像にあふれたお話に心を奪われました。
「そんな世界が待っていたら素敵だな」と、ひとつひとつの語りに耳を傾けながら、じんわりと心が温まっていくのを感じました。
その後の414(よいし)カード対話会では、「死」にフォーカスしたテーマをもとに対話を深めていきました。笑いあり、涙あり。
初対面同士でも、大切な思いを語り合う中で自然と心の壁がほどけていくような、静かであたたかな時間が流れました。こんなにも安心して語り合える場が生まれたのは、にじカフェさんが日頃から、地域の方々にとっての「ほっとできる居場所」を丁寧に育て続けてこられたからだと感じています。
【にじカフェに込められた想い】

今回開催させていただいたにじカフェは、「誰もがそのままでいられる居場所をつくりたい」という思いから生まれたそうです。
設立された銭坂さんが、看護師として働く中で出会ったある患者さんに
「美味しいコーヒーを飲みに行きたい。でも酸素吸入器をつけたままだと行きにくいし、家族に頼まないと難しいから…諦めるわ」
と語られたことが、開設のきっかけになったのだそうです。
「それなら私たちが、誰でも来られる場所をつくろう」——そんな決意のもとに生まれたにじカフェ。
その想いがそのまま形になっていて、認知症でも、障がいがあっても、子育て中でも、年齢や立場を問わず、誰もが尊重され、安心して過ごせる場所。やりたいことを諦めなくていい場所です。
私はこの場所が大好きで、414(よいし)カード対話会を開催させていただくことを通して、ここを訪れられることをいつも幸せに思っています。
そんなにじカフェを、これからもたくさんの方に知っていただきたいです。