NPO法人幸ハウスについて

特定非営利活動法人 幸ハウスとは

私たちは、癌サバイバーさんをはじめ、様々な能力をお持ちの方々と共に、病気になっても病人にならない社会をつくることをミッションに掲げ、さまざまな活動を行っています。

私たちが考える病気になっても病人にならない社会とは、関わる人すべてが、自分の想いを大切にできて自らの生き方(死に方)を選べる社会です。※ここでいう関わる人すべてとは、患者、その家族、ボランティアです。

そのような社会の実現のために、私たちは次の2つのミッションを持っています。

 

幸ハウスのミッション

Mission 1

患者さんが、自分を取り戻し、自分の生き方を考えるための寄り添う居場所を日本中につくる

病院に隣接した施設<幸ハウス>の全国展開を目指しています。

<幸ハウス>という場をつくりたいという病院向けに、立ち上げのためのノウハウ共有や人材の育成、コンテンツ提供など、<幸ハウス>を立ち上げて、継続運営していくために必要なことを総合的に支援します。

このような未来を作るために、現在は、2018年3月にオープンした最初の拠点である「幸ハウス・富士」が継続運営できるビジネスモデルになり、<幸ハウス>が別地域でも展開することが可能になるための仕組みづくりに取り組んでいます。

Mission 2

誰もが死生観を語り合える場をつくる

自分らしい生き方(死に方)を考えるために、日常生活の中で普通に死生観を語り合える文化をつくることで、幸ハウスに関わる人全てが、病気になっても自分の想いを大切にできて、自分らしい人生を選べる社会を目指しています。

このビジョンの実現のために、死生観を考えるためのさまざまなイベントを企画・開催中です。

これまでに、理想の死の在り方・過去の臨死体験など、思いつくままに語られるさまざまな人の死生観にふれながら、自らの死生観を深め考える「Death Café」を開催したり、ドキュメント映画 Death makes life possible「死を知ることで、生はより輝く〜あなたが誰かを知るために〜」 の映画上映や対話会などを行いました。

また、2019年からは、死生観を対話するツールとして「414(良い死)カード」の制作を行っています。

Missionを実現していくために

このような活動の積み重ねにより、最後まで自分が大切にしたいものを大切にできる社会を構築し、誰にでもおとずれる最後の瞬間に到るまでの過程が穏やかになる未来/社会を作ります。

個人や一つの団体では限界があると感じていますので、多くの同じ思いを持った方々と手を組み、病気になっても自分らしくいきられる社会、病気になっても病人にならない生き方が実現される未来のために活動していきたいと思っています。

代表理事 川村真妃より ご挨拶

自分を取り戻し、自分の生き方を考えるための第3居場所

日本人の2人に1人が生涯で癌になる現在、癌と診断されることは特別なことではない時代になりつつあリます。

癌と告知された時、色々な不安に押しつぶされそうになります。病気のこと、今後の治療のこと、家族のこと、子供との関係、仕事のこと、お金のこと、自分の未来のこと、、、

NPO法人幸ハウスは、‘病気になっても病人にならない’ をコンセプトに掲げ、癌患者さんが自分を取り戻し、自分の生き方を考えるための病院でもなく、家でもない、第3の居場所(=幸ハウス)を日本中に作りたいと思っています。

患者さんを本当の意味で癒すには、病院で体の治療しながら、病院とは違った空間(時間の流れ、人との繋がり方)で自分の生き方(死に方)を見つめ、受け止める場所が必要だと思っています。

自分が大切にしていることを最後まで大切にできる生き方

また、自分らしい生き方(死に方)を考えるために、日常生活の中で普通に死生観を語り合える文化を創ることで、幸ハウスに関わる人全てが、病気になっても自分の想いを大切にできて、自分らしい人生を選べる社会を目指しています。

自分の人生でどんなことを大切に生きたいか(死にたい)ということを、日常的に考えることで、自らが望む人生の最終段階のあり方を明確にすることができると考えています。

そしてそれぞれの人が明確にした生き方を貫ける第3の居場所があり、寄り添ってくれる人がいることで、最後まで自分が大切にしているものを大切にできる生き方ができると考えています。

私は、自分が大切にしていることを最後まで大切にできる生き方(死に方)は幸せな生き方だと思っていて、こういう幸せな生き方をどんな人もできる幸ハウスが身近にある社会を、様々な職種の方々と手を繋ぎながら作って生きたいと思っています。

ドリームプランプレゼンテーション世界大会(2017年)より