先日、幸ハウスでクリスマス会を行いました。
幸ハウスにこられている方々、そのご家族、幸ハウスを応援して下さっている看護師の方々、幸ハウスを大切に思って下さっている方々が集まって下さいました。
幸ハウスのクリスマス会のために結成してくれた、食を愛するお二人のコンビ(名付けて、ほほ屋)と、山梨からいつも幸ハウスを応援してくれている看護師の前田さんが、ミネストローネの仕込みのために朝9時から幸ハウス入り!
野菜を細かく切り、こだわりのブイヨンと煮込み、3時間かけて素材の味が生かされた愛情たっぷりのスープが出来上がりました。
お茶の山口看護師とそのご主人が御部屋をクリスマスモードに飾りつけてくれて、さぁ、クリスマス会のスタートです。
みなさんの前に挨拶に出た時から、もう涙が止まりませんでした。
1年前の今頃、まだオープン前の幸ハウスで、私達は幸ハウスがこんな場所になるといいなぁと願いながら準備を進めていました。
その時に思い描いていた以上に、温かい場所になったと感じたからです。ここでたくさんの出会いと別れがあり、どの出会いも忘れられない宝物。色んな思いがこみ上げてきました。
そして、いよいよほほ屋のスープ!
5杯くらいおかわりされる方もいて、「やばいくらいの美味しさ!」という感想も聞かれました。
朝から一生懸命作って下さったほほ屋のお二人に感謝!
お二人が作るスープは、日本一心がこもっていて、人の気持ちを癒やします。
また来年、ぜひスープを作って頂きたいと思っています。
そして次に。
袋井からSさんのご主人と息子さん娘さんが、バルンアートを披露してくれました。
Sさんは、8月に初めて幸ハウスに来られ、病状が悪化する中でも、週に1回幸ハウスを訪れる事を楽しみにしておられました。最期が近づき、呼吸苦があっても、幸ハウスで若い頃の思い出や子ども達に対する思いを語るうちに、呼吸苦は落ち着き、明るくハリのある声で話して下さいました。
ご主人は、そんな奥様を心から愛し、見守られていた心優しい方です。
9月下旬に「またね」と笑顔で幸ハウスを出られたのが、私達がSさんを見た最後になり、その3日後Sさんは旅立たれました。
Sさんとご主人は、幸ハウスのような場所が増える事を強く強く希望されていました。
そして、ご主人にクリスマス会のご案内をしたらご家族みなさんでいらしてくれたのです。もちろん、Sさんが微笑んでいる写真と一緒に。
そして、ご家族3人で、バルーンでクリスマス飾りやお花をたくさん作ってくれました。そのバルーンを、参加者のみなさんにプレゼントして下さいました。何よりのクリスマスプレゼントです。
ご主人は以前、「妻の事が大好きだった人と話すことが、今は一番癒やされる」と言われていました。
そのような場所として、幸ハウスを訪れて下さることがとても幸せです。
あの日も、Sさんがとても近くに感じました。またご家族でいらしてください。いつでもお待ちしています。
次は安達充さんによるコンサート。
安達さんは、その場で聞いた言葉を紡いで歌を作る事ができる素晴らしいシンガーソングライターです。
名前には使命が込められているというテーマの「世界で一番素敵な言葉」という曲を歌った後、参加者のお一人の名前の歌をその場で作り歌って下さいました。感動で涙を流す方がたくさんいました。
改めて、自分の名前の意味を考える事ができる素敵な時間でした。
あっと言う間の3時間。感無量でした。
私達は、応援して下さる方々、大切に思って下さる方々のおかげで今の幸ハウスがあると思っています。
これからも、幸ハウスが幸ハウスらしく発展していく事を願って。そして、ここに来るみなさんが大切にしたい事を大切にできる場所であり続けることを願って。
これからもどうぞよろしくお願い致します。